デザインのキーワードは「詩」であり、人生そのものが一篇の詩であり、私たちは自分自身の人生の作者であるという考えから生まれました。インセンス自体がテキストの文字を表し、それに対するインセンスホルダーは、言葉や行から解き放たれる感情を運ぶ紙であると考えました。そして、箱はこれら二つの素材を一つに結びつけ、完全な一体感を生み出します。
三つのシリーズはそれぞれ三つの異なる色で表現され、日常生活でよく見かける異なる記号を象徴しています。それらは、私たちが常に必要とする一息つく時間を意味するカンマ(黄色)、人生の連続性を意味するダッシュ(アクアマリン)、そして予期せぬ驚きやこれからの未来への期待を意味するエクスクラメーションマーク(紫)です。
このデザインのユニークな特性は、マットなラッピングで覆われた透明な箱が煙の形状と流れを具現化し、箱の色がインセンスの色と対応していることです。また、各種の箱には、中に入っているインセンスの香りの特性と味わいに合わせた特定のグラフィックデザインが施されています。全体として、この外装デザインを通じて、神秘的で詩的なイメージを伝えることを試みています。
このデザインはアクリル製の箱にレーザー彫刻を施して作られています。大きさは大型が110mm*110mm*40mm、小型が70mm*70mm*55mmとなっています。このデザインは、香りと詩的な雰囲気を組み合わせた新たな体験を提供し、ユーザーが抽象的な感覚につながり、雰囲気に浸りながら感覚の旅を始めることができます。
このデザインは、2022年8月に台中でプロジェクトが開始され、2023年4月に完成し、同年5月に台北で展示されました。デザインの背後には、ユーザーがインセンスを焚く際の感覚体験を概念化するという主要な関心がありました。そして、その結果として生まれたのがこの「詩の感覚」です。
このデザインは、2023年のA'パッケージデザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高度な技術と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Wei-Hsuan Liu
画像クレジット: Wei-Hsuan Liu, Photographer, 2023.
Hsin-Hsiu OuYang, Photographer, 2023.
プロジェクトチームのメンバー: Wei-Hsuan Liu
Hsin-Hsiu OuYang
プロジェクト名: Cense of Poem
プロジェクトのクライアント: A Cense of Poem